あなたの人生が、今日だけだったら~品川心療内科マンガ
あなたの人生が、今日だけだったら~品川心療内科マンガ
『どうして過去にあんな失敗をしたんだろう!?』
あなたはそんな風に自分を責めたことがありますか?
『将来がすごく不安!』
または未来についてとても心配してしまったりしたことはありますか?
そんなあなたに、過去や未来が気にならなくなる考え方を教えましょう。
あなたは毎日を生きています。
そして一年ごとに年を取っています。
いえ、もっと細かく見れば、一日ごとに年を取っています。
さらにさらに細かく見れば、分単位、秒単位で年を取っています。
ここでは、とりあえず『1日』で考えましょう。
すると、今のあなたは『今日』を生きていますが…。
昨日には『昨日のあなた』
明日には『明日のあなた』がいるはずです。
1日単位で言えば、昔から今、そして未来のあなたまで、ずーーーっと長い行列ができるはずです。
産まれた直後の赤ちゃんのあなたから…。
死ぬ直前のおじいちゃん・おばあちゃんのあなたまで…。
たっくさんのあなたが存在するはずです。
年齢や老い方が違うわけですから、まさに一人一人、別人だと考えてもいいかもしれません。
みんな、その姿のまま、その1日だけ生きて、そしてもう、二度とこの世に存在することはないのです。
たとえば、あなたが今、『生まれてからちょうど23年と200日』だとするなら
その『生まれてからちょうど23年と200日』のあなたは、今後一生、この世界に存在することはないのです。
明日のあなたは、『生まれてからちょうど23年と201日』のあなたで、今のあなたとは別人です。
あなたの記憶はそのまま持ち越すかもしれませんが、それはある意味、手紙をもらったようなものです。
『そうか…今までの自分はこんな人生を生きてきたんだ…!
自分もその記憶を元に、今日だけの1日を頑張ろう』
と思って生きていく、今のあなたとは別の存在なのです。
ここで今、あなたが過去の自分について後悔したり責めたりするのは…。
行列の一人が、はるか後ろに並んでいる人を、全力で悪く言うようなものです。
その人の人生は、その日1日しかないのに、その時間の大半を、過去の人を責めることに費やす。
そんな無意味なことがあるでしょうか。
特に責める相手がはるか昔なら、いい大人が、子供を怒鳴っているようなものです。カッコ悪いですね。
逆に未来のあなたが、その一日を、今日のあなたのことを責めるだけで過ごしていたら、どう思うでしょうか。
『確かに何か失敗したなら悪かったけど、そんなの気にしないで生きていってくれませんか?』
と思いませんでしょうか。
または未来について不安がる人もいるかもしれません。
それも、行列のはるか先にいる、一人のおじいさんを心配して生きるようなものです。
たとえば今のあなたが、過去の人が心配してくれたおかげで、今日の人生がより素晴らしくなるでしょうか?
おそらく、まったく影響なんてないはずです。
もし本気で心配するのなら、なおさら今日のあなたが、全力で何かをやっておくこと。
そこで素晴らしい成果を得られれば、それによって未来のあなたの生活がさらにラクになるかもしれません。
あなたが未来にできる干渉は『全力で今日を生きる』ことしかないのです。
すなわち結論は
・今のあなたが生きられるのは、今日たった一日しかない
・過去や未来は、別のあなた。責めたり心配してもしょうがない。
・だからすべての瞬間で今を楽しみ、全力で生きよう
ということになります。
過去のあなたを、もう責めないでください。
未来のあなたを、もう心配しないでください。
そんな時間、ないんです。
あなたの人生は、今日しかないのですから。
(完)
マンガ…園太デイさん
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