JRスキー広告と倦怠期~銀座新橋有楽町日比谷/心療内科コラム
JRスキー広告と倦怠期
こんにちは。ゆうきゆうです。
毎年、JRではスキーの広告を出しています。
JRを使ってスキーに行こうね、スキーに行くとこんないいことやロマンスがあるよ、というような広告です。
以前には、女性タレントさんの顔のアップで「全部、雪のせいだ」というコピーで広告が出ていたこともありました。
雪のせいで恋に落ちちゃうかも!
みたいなロマンチックな雰囲気のある広告でした。
やはり「わざわざスキーに行く」という面倒な行動を喚起するためには、「恋愛要素」、さらに言うなら「お色気要素」を入れなくてはならないのでしょうか。
さてそんなJR広告。
今年は、こんな内容でした。
「この雪には熱がある。」
「私たちって、こんなに青かったんだ。」
言いたいコトはいまいち分かりませんが、なんか「こんなかわいい女の子とキャッキャウフフ」ということは伝わります。
「雪に熱があったら溶けちゃうよね」
みたいなツッコミは無粋なんだと思います。
「青かった」⇒「若かった」みたいな感じの言葉ですので、
とにかくまぁ、若さの勢いで色々あるかもね、みたいな雰囲気も推察されます。
とにかく恋愛推しのようです。JR。
そして今回、もう一枚ポスターがあります。
男性バージョン。
「この雪には熱がある。」
男性がすごい真剣な目で見てますから、こっちは何か、ひたむきにスキーやスノボに打ち込む若者、みたいに思えますよね。
でも基本的に、
これとセットの広告ですから。
言うまでもなく、
この真剣な眼差しの先には、上の女の子がいます。
もう、女の子を狙う獣の目です。
さらに右には、小さくこう書いてありました。
冷めた僕らは、雪が解かした。
………。
え、これ、どうなの?
素直に読むと、
「この二人はカップルであり、冷めていた。分かりやすくいえば、倦怠期だった。
しかしスキーに来たら、雪が二人の関係を解かしてくれた。すなわち再び盛り上がった」
ということになると思います。
倦怠期にオススメ!JRでスキー!
………。いいのだろうかこれ。
もちろん心理学的に、旅行に行ったり、二人でスポーツをすることは、関係性を高めるために重要とされているのですが。
ただ放っておいて倦怠期になっちゃった二人ですから、スキーシーズンが終わったら、またすぐ元に戻ると思います。
それにもう春ですし。
色々と切ない気持ちになりつつも、精神科医ゆうきゆうはJRでスキーに行くことを応援しています。
(完)
ゆうメンタルクリニック銀座新橋院は、2019年4月1日から開院です!
お気軽にご来院いただければ幸いです。